リンパや老廃物を「流す」ときには、深部の筋繊維に働きかけるマッサージとは違って、手指が肌に軽く触る程度で十分効果があります。リンパや血管は肌の表層にあるので、むしろ強くこすり過ぎて、肌表面を傷つけるほうが心配です。すべりが足りない場合には、乳液やクリームなどを足すと良いでしょう。指はあくまで立てず、指の腹を使って、肌の表面をなでるようにして水分を流していきます。表面の水分はすぐ流れますので、流す方向だけ間違えないように気をつければ、簡単に毎日のスキンケアの最後に取り入れることができます。
人間の体はよくできたもので、キチンと水分の「通り道」があるので、それに沿って軽くなでてあげるだけでいいのです。意識するのは、顔の中心から外側、そして上から下です。まずは顔の中心部から耳側に向かって、老廃物を流します。額は中心から両側へ、次に、ほうれい線のあたりから、耳のほうへと顔全体をマッサージします。このとき、両手をほうれい線の上にのせて横に滑らせていくので、これを「ヤッホーのポーズで流す」と言います。
このように手を使うとカンタンです。こうして耳のほうへ集まってきたものを、耳たぶをギュッと触りながら、耳の後ろを通って首のリンパ腺へと、上から下へ流しますが、このとき耳たぶを触るクセをつけると、毎回ツボを刺激することになり、小顔に効果的です。また、耳の後ろも、触ってみるとゴリゴリしたり、しわっぽかったり、気づかないうちに凝って固まってしまっていることが多い部分です。ここもほぐしながら流していくと、詰まっていたものが取れたようなスッキリ感が生まれ、小顔効果があります。老廃物を流し終わった自分の顔は、ひと回り小顔になり、もうむくみ顔には戻りたくないと思うでしょう。